マイケル・J・フォックス主演の世界的大ヒット映画『BACK TO THE FUTURE』(以下「BTTF」)は、今年公開から30年を迎えました。「BTTF」を語るうえで欠かせないのが、マイケル演じるマーティと、“変人”として近所では有名だというドクの友情ですが、親子ほども年齢が離れているふたりは、なぜ親友になったのでしょうか?
映画では、そのいきさつは説明されません。監督のロバート・ゼメキスと脚本のボブ・ゲイルは、出会いの経緯の説明をしてしまうと物語の勢いが削がれ、内容が冗長になってしまうと考えました。だから、ふたりは以前から親しかったという事実だけを見せたのです。
しかし、ちゃんと出会いのエピソードはありました。2011年8月、前出のゲイルがファンの質問に答えて、次のように明かしているのです。
「マーティは幼い頃から、近所のドク・ブラウン博士は変人で危険人物だと聞かされていた。でも、危ないと言われるほど気になるもので、13歳か14歳のとき、ドクの研究室にこっそり忍び込んだ。そして、そこにあった数々のクールな発明に魅了されてしまったんだ。
ドクが彼を見つけたとき、マーティを怒るどころか、ひとりの少年が自分の発明に興奮していることに大喜びした。それでドクはマーティに研究を手伝ってもらったり、犬(アインシュタイン)の世話をお願いしたりするようになった。そこからふたりの関係は始まったんだ」
ちなみにふたりの出会いに関しては、「ある日、ドクがマーティの家の前に現れ、彼のガレージを掃除してくれと頼んだ。条件は週給50ドル、ビール飲み放題、そして、ドクのレコードを好きなだけ聴いていい」というバージョンの構想もあったのだとか。みなさんはどちらのほうがお好きですか?
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