7月3日(日)より、東京・練馬の練馬区立美術館にて、独特の批評精神に満ちたギャグ漫画で知られる「しりあがり寿」の展覧会『しりあがり寿の現代美術 回・転・展』が開催される。
しりあがり寿(1958~)は、時事問題やその時話題になっているネタを、風刺を効かせつつ描く漫画家。『弥次喜多 in DEEP』、朝日新聞に連載中の『地球防衛家のヒトビト』、東日本大震災後の日本をテーマにした漫画集『あの日からのマンガ』などで知られる彼の仕事は業界でも高く評されており、文藝春秋漫画賞や手塚治虫文化賞・優秀賞を受賞。2014年春の叙勲では、紫綬褒章を受章している。
初の美術館での個展となる今回の展覧会は、しりあがりのこれまでの仕事を振り返りつつ、回転インスタレーションを中心に新作を展開。しりあがりは、これまでも自身の漫画と関連しながらもそれ自体で自律した現代アート作品も発表してきたが、会場では、「回・転・展」という題名どおり、絵画作品、ジオラマ、日用品から映像まで、あらゆるものが展示室内で回転する。
『しりあがり寿の現代美術 回・転・展』は、2016年7月3日(日)~9月4日(日)まで、練馬区立美術館(練馬区貫井1-36-16 西武池袋線「中村橋駅」徒歩3分)にて開催。休館日は月曜(7月18日は開館、7月19日は休館)。開館時間は10:00~18:00。観覧料は一般800円。なお同展は、このあと愛知(刈谷市美術館 2016年9月17日~11月6日、大阪(伊丹市立美術館 2017年1月14日~3月5日)を巡回する。
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