4月13日発売の雑誌『ケトル』は、特集のテーマとして京都をピックアップ。「京都が大好き!」と題し、京都市内の気になるスポット、お店、食べ物、文化、風習などを紹介している。今回取り上げるのは、京都の根幹を成すといっても過言ではない“神社”。しかし中には変わったものを祀る神社もあるようで……。
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ネット全盛のこの時代、神頼みなんてしない──、IT業界には、そのようなスタンスのビジネスマンも多そうだが、京都・嵐山にある法輪寺・電電宮はIT系ビジネスマンのメッカ。どうしてこちらの神社にIT系の人が集まるようになったのか?
この電電宮は、もともと“明星”を祀る神社だったが、昭和31年以来、電気電波関係者の発展を祈願して、「電気の神様」を祀るようになったのだとか。テレビ局からメーカー、インフラ系まで、さまざまな“電気関係”の企業の人々が全国からやってきており、その証拠に社務所の壁には有名企業の方によって書かれた祈願がずらりと並んでいる。
発明王・エジソンは、最初に作った電球のフィラメントに京都の竹を使ったと言われているが、こちらの敷地内には、電気学の始祖・エジソンとヘルツのレリーフも掲げられている。小惑星探査機はやぶさの研究室にもここのお守りがあったというから、その御利益は折り紙つき。境内ではSDカード(2MB)のお守りも売られており、中にはお寺のご本尊・虚空蔵菩薩の画像データが入れられているそうだ。
※法輪寺・電電宮 京都市西京区嵐山虚空蔵山町
阪急電鉄嵐山線「嵐山」駅徒歩5分
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