深夜バラエティ『ゴッドタン』の名物企画「キス我慢」が、映画『ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE』となって、6月28日より全国公開される。主役を張るのは、この企画で天才的なアドリブ能力を発揮してきた劇団ひとり。6月12日発売の『クイック・ジャパン』vol.108で、ひとりは同作についてこのように語っている。
「予想以上の出来でした。面白いのは当然で、『ちゃんと映画になってんな』ってびっくりしました。正直言うと、もっと安っぽい出来なんじゃないかなと思ってたんだけど(笑)。お話としても普通に面白かったし、何よりも映像が素晴らしかった」
「キス我慢」について、「『俺、こういうのが好きなんだな』って気付かせてくれた企画」「できることなら週一で、金を払ってでもやりたいくらい」と語るひとり。しかし、「本気で格好いい台詞を言えば言うほど笑いになる構造なんて普通はない」(佐久間宣行監督)という指摘には、ひとりも困惑しているようだ。
「なんでみんなが笑うのか不思議でならないです。あんなに格好いいことを言ってるのに、どうして笑われるんだろうって。笑いを起こそうなんて気持ちは微塵もないです。ただただその世界に入って酔いしれていたい」
そんな「キス我慢」だが、ひとりが言うには、この企画は「(出演者同士が)仲良くしちゃダメ」「一発で入り込むためには、素を見ちゃいけない」そうで、「だから昔から知ってるマキタスポーツとのシーンはあんまり楽しくないんです(笑)」という感想を持っているのだとか。しかしひとりは、映画「キス我慢」について、
「この映画をぜひヒットさせて、第2弾、第3弾と、年一ぐらいでやりたいですね。正月といえば『キス我慢』でしょと言われる、『男はつらいよ』みたいなシリーズになったらいいですね」
と、意欲を語っている。
◆『クイック・ジャパン』vol.108(2013年6月12日発売/太田出版)
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