お笑い芸人として、さらにミュージシャン、俳優として活躍するマキタスポーツが、8月21日にメジャーデビューアルバム『推定無罪』をリリースした。作品は、お得意の“作詞作曲ものまね”からストレートなロックまで、マキタの現在の音楽を総括したもの。マキタスポーツは、現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.109で、アルバムについてこのように語っている。
「おかげさまでいろいろなところからオファーの声がかかるようになったんですけど、さらにより多くの人たちとの出会いに備えて、ここで1回、自分の原点である音楽のストックを出し切ろうと思ったんです」
有名アーティストの作風をパスティーシュする「作詞作曲ものまね」というスタイルから、アルバムに『推定無罪』というタイトルを冠したマキタスポーツ。彼の楽曲には、“ネタ”と“マジ”の境界線が分かりにくいものも多いが、そのことは本人も承知しているようだ。
「よく聞かれるんですよ、『これ、笑える曲なの?』って。そう言われると『……いや、そうでもないです』っていうつくりではある(笑)。僕自身も『お笑い芸人? ミュージシャン?』って聞かれると答えに窮するというか。根っこは同じとしか言えないんです。僕だって人を感動させたいし、僕も感動したい。そう思って音楽活動しているわけです。まぁ、そこで『ヒット曲の法則』なんて手品の種あかしよろしくやったら、人が警戒するのもわからなくもないですけどね(笑)」
そんなマキタスポーツは、今年初めにブルーリボン賞を獲得し、俳優としての評価も高まっている。益々メジャー化が進むマキタスポーツだが、その状況は、彼にとって喜ばしいことなのだろうか?
「よく『苦労人』って言われるんですけど、今のほうが苦労は多くなっています。かつては『何で知ってもらえないんだ!』ってストレスだったのが、例えば今回のアルバムだって、広く知られるようになったぶん、配慮しないといけないことが増えた(笑)」
メジャーデビューアルバム『推定無罪』は、2枚組で発売中。
◆『クイック・ジャパン』vol.109(2013年8月12日発売/太田出版)
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