昨年11月にシングル『Every Hero/Strong Alone』でデビューしたシンガーソングライター・kahoはオーストラリア在住の15歳。3歳でオーストラリアに渡り、現地の学校で英語で受業を受け、友達とも英語で話している彼女が書く歌詞は日本語だが、そのあたりの“折り合い”はどのように付けているのか? 現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.112で、彼女はこう語っている。
「日本語で伝えたいことがあったら、その前に必ず英語で考えて、それを日本語に訳して言葉にするんですけど、分からない日本語も多かったりするし、そのプロセス自体が大変ですね。曲が思い浮かぶ時はたいがい英語の歌詞がついていて、曲の世界が出来上がっているので、その英語詞をうまく日本語詞に訳していくんですけど、その日本語がメロディに合うかどうか。言葉も発音すると音になるので、発音しながら言葉で遊んでみたり、メロディに合う似た意味の言葉をあれこれ探すんです」
英語の大まかな歌詞は30分でくらいで出来るものの、それを日本語の歌詞にする作業は丸1日はかかるというkaho。英語ほどは流暢に扱えない日本語で歌詞を書くことで、微妙なニュアンスが失われるようなことはないのだろうか?
「たまにあります。でも、そういう状況であれこれ言葉選びをすることで生まれる表現もあると思いますし、言葉の違いはあったとしても、曲の核となるメッセージは変わらないんですよね。だから、もちろん、作業としては大変なんですけど、私は楽しみながら日本語の歌詞を書いていますね」
歌詞を書く時には、ネットの画像検索で見つけた画像からイメージを膨らませて歌詞を書くというkaho。「感情をベースに曲を書きたい」という彼女は、「感情が込められた音楽は国境を越えるものだと思っていますね」と、語っている。
◆『クイック・ジャパン』vol.112(2014年2月12日発売/太田出版)
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