アイドルグループ「私立恵比寿中学」が4月15日、初の日本武道館公演を行い、その日をもって瑞季、杏野なつ、鈴木裕乃の3人がグループから“転校”した。「武道館」という晴れ舞台に辿り着いた瞬間に、彼女たちはなぜグループから離れてしまうのか? 現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.113で、今回転校したメンバーの1人・鈴木裕乃はこう語っている。
「転校のきっかけとなる理由は、そんなにはっきりとはしていないんですけど、映画『ジョーカーゲーム 脱出』(2013年)をやらせてもらったくらいから考えるようになりました。(中略)エビ中に入った最初の頃はまだ活動が本格的ではなかったから、ちょいちょいドラマやモデルさんの仕事とかやらせてもらったんです。それがだんだん忙しくなってオーディションにも行きづらくなってきて。そのせいで、なんだかなって思っていた時期もありました。
芸能三部(所属事務所「スターダスト」の1セクション)の友達がオーディションに行った話とかを聞くと『あ~っ』って思ったり。さいたまスーパーアリーナの公演(2013年12月)の公演が決まった時点で、この機会がいいんじゃないかなって思ったりして」
実はメジャーデビューの時にも辞めるかどうかを迷った時期があり、その時は、「エビ中をやっていて損なことはないから」と、担当マネージャーに説得されて、脱退を思いとどまったという鈴木。しかし彼女の女優への思いは、周りが思っている以上に強かったようだ。
「実を言うと、あともう少し続けてみないかって、スタッフさんからは言われたんです。でも自分の気持ちは曲げられなかったです。やっぱり本当に昔から、みにちあ(みにちあ☆ベアーズ)の頃から女優が夢だったし、その頃から映画の主演が夢とか言っていたので。それはポンとかなってしまったんですけど、その作品の中で未熟さとかいろいろなものを感じたので、そこをなくしていきたいなって思って」
そんな彼女は、「今まで9人でいて、心強い部分とかはあったので、これから先、ちょっとは不安な部分もある」と語りつつも、「自分で決めたことなんで頑張ろう」「覚悟を決めて、自分を信じていくしかない」と、述べている。
◆『クイック・ジャパン』vol.113(2014年4月12日発売/太田出版)
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