昨年1月から10月までの訪日外国人観光客数が過去最高を記録し、日本への注目度は非常に高まっています。東京五輪を控える日本にとって大きな課題が日本人の英語力ですが、逆に日本人が正しい日本語を使うのも、国際化を目指す日本にとって大事なこと。何かを数える際にどれも「1個」「1つ」と数えてはいないでしょうか? そんなあなたにおすすめしたいのが、正しいものの数え方を教えてくれる『数え方辞典』です。
例えば同書に登場するのはこんな数え方。野菜ではブロッコリーは「1株(ひとかぶ)」、そして調理する際に小分けにしたら「1房(ひとふさ)」になります。乗り物では、エレベーターを「1基(いっき)」と数えるのはご存知の方も多いでしょうが、実はエスカレーターも同じ数え方をします。これは「基」という言葉が1か所に据えてあるモノを指すためです。
伝統的なものでは聞き慣れない数え方をする例も多いようです。古い家にある蔵には専用の数え方があり、「1戸前(いっとまえ)」と言います。これは蔵の戸には鍵がかかっているのが普通で、「戸の前」の鍵を数えることに由来します。
もちろん、これらを「1つ」で済ませれば便利でしょう。しかしそれでは日本語の豊かさが失われてしまいます。しかも数え方は対象の状態を表すことにも役立っています。マグロは生きている時は「1匹」ですが、冷凍された際には商品になっているので「1本」に。それを解体した4分の1は「1丁」と呼びます。このように、ものの数え方は日本語にとって欠かせない言葉なのです。
◆ケトル VOL.23(2015年2月14日発売)
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