名古屋出身のロックバンド「lynch.」が、6月1日にメジャー・デビュー・アルバム『I BELIEVE IN ME』をリリースした。lynch=リンチとは何とも物騒な響きを持つこのバンド、作詞・作曲を手掛ける葉月に、音楽ライター・磯部涼が名前の由来をインタビューした。
「いや、どんな意味でもないんですけど、普通”リンチ”って聞いて浮かぶのはそういう暴力的なイメージじゃないですか。それをいつか、まずはこのバンドが浮かぶように塗り替えたいっていう高いハードルをあえて設けた感じはありますね」
ちなみに、「lynch」と聞いてもう1つ浮かぶ「デヴィット・リンチ」に関しては「よく分からない。観たことない」そうだ。
そんな彼らのメジャー・デビュー・アルバムは、震災の影響でリリースが1ヶ月遅れた。そのことに関して尋ねられると、
「うーん、正直、あまり考えませんでしたね。僕、音楽を通して誰かに何かを伝えたいとか誰かを救いたいとか思ったことないんですよ。被災者の力になりたいなら、募金とかボランティアに行った方がよっぽど効果的だし、だからチャリティ・ライブのようなものも否定はしないですけど、自分の曲にメッセージ性を込めようなんてことは一切、考えたことがない」
と、葉月。そして、「ただ、格好良いことだけをしたい。どうすれば気持ちよく聴こえるか、衝動的に聴こえるかだけを考えています」と、lynchの世界観について語っている。
◆『クイック・ジャパン』vol.96(6月13日発売/太田出版)
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