昨年は映画『ノルウェイの森』に出演し、来年には大河ドラマ『平清盛』で清盛の一生を演じることが決定している俳優の松山ケンイチ。先日には妻である女優の小雪が妊娠5か月であることが発表され、公私ともに充実した日々を送る松山が、日本映画を特集した『ケトルvol.02』で、好きな日本映画について語っている。
「好きな日本映画を3本教えて!」という質問に、少し考え込みながら「うーん、アニメになってしまいますが」と答えた彼は、まず、宮崎駿監督の名作『紅の豚』をピックアップした。
「作品のことをWikipediaで調べたら、この作品は宮崎さんが趣味で作ったというようなことが書いてありました。しかも、”こんなの作らなきゃよかった”なんて発言までしている。それがいいなって思ったんです」
「趣味で作った強さが出ていて、だからこそ得るものはすごく多かった」と語る松山。彼は、「悪いヤツもいいヤツもみんな人生を楽しんでる。”ポジティブに生きている”のが素晴らしい」とこの映画の魅力を述べている。
そして、2本目には『もののけ姫』を、さらに3本目には、「どうしても一つは実写を入れたいんだけど、全部アニメになっちゃうなぁ」と言いながら『魔女の宅急便』をチョイスし、結果的にすべて宮崎作品を選んだ松山。「特に宮崎駿ファンという意識はない」と言いつつも、これらの作品について、
「アシタカの顔のように、リアルではないのに心を動かせる表情というのが本当にたくさんあるから、そういうものを、お芝居でも表現できたらいいなと思っているんです」(『もののけ姫』)
「僕がもし映画を作る側の人間だったら、あれを実写映画化したいと思ったんです」(『魔女の宅急便』)
と語った彼は、「お芝居にもアニメや漫画の要素が少しは入ってなきゃいけないなって思いながら、芝居をしている」そうだ。
◆ケトル VOL.02(8月12日発売)
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