ヴェネツィア国際映画祭やトロント映画祭などで数多くの映画賞を受賞したミステリー映画『灼熱の魂』が12月10日から全国公開される。
原作はレバノン出身でカナダ・ケベック在住の劇作家ワジディ・ムアワッドの「Incendies」。カナダ、アメリカ、日本など世界各国で上演されたこの戯曲を、官能スリラー『渦』で知られるケベックのドゥニ・ヴィルヌーヴが映画化し、カナダのジニー賞で作品賞、監督賞、主演女優賞など8部門を受賞し、米国アカデミー賞の最優秀外国語映画賞にノミネートされた。
主人公、ナワル・マルワンを演じたのは『愛より強い旅』『パラダイス・ナウ』『ワールド・オブ・ライズ』などで活躍してきた国際派のベルギー人女優のルブナ・アザバル。また土の匂いまで伝わってくるかのような紛争の地の街並や山間部の風景は、レバノンの近隣国ヨルダンで撮影された。
物語は中東系カナダ人女性のナワル・マルワンが、謎めいた遺言と二通の手紙を残してこの世を去るところからはじまる。その二通の手紙は双子の姉弟ジャンヌとシモンが存在すら知らなかった父親と兄に宛てられていた。そして遺言によりジャンヌは父親宛ての手紙を、シモンは兄宛ての手紙を託され、二人は中東の母親の故郷へ初めて足を踏み入れる。母親の壮絶な魂の軌跡をたどった二人に明かされた父親と兄の驚くべき正体とは・・・・・・。
『灼熱の魂』は12月10日(土)よりTOHOシネマズ シャンテ他全国順次ロードショー。
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・映画『灼熱の魂』公式サイト
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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。