昨年後半から、突如シーンに登場し、ファッション業界や耳の早い関係者界隈で話題をさらっていた謎のバンド『女王蜂』。これまでほとんどメディアに登場しなかった女王蜂が、『クイック・ジャパン』vol.97で大々的に登場した。「小学生の時からのファン」と語る叶恭子との夢の対談を実現させたボーカルのアヴちゃんは、自らの表現についてこう語っている。
「私、今でも曲を作ろうと思ったことがなくて、ただ自分の中から湧き出てきたものを形にしてるだけなんだけど、その表現の場所っていうのは音楽しか思いつかなかった。でも、自分では音楽をやってるっていうより、この女王蜂の表現に自分のやりたいことが全部入ってる感じかな」
彼女にとっては、ライブはとても大切なものなようで、
「ライブはわたしの生命。バンドの根源。そこでの表現は生命そのもので、表現の場は私の聖域。誰にも侵すことのできない聖域ね」
「曲を聴いて泣いてる子とかをステージから見ると、いたたまれない気持ちになるんだけど、(中略)なんて贅沢な思いをしているんだろうと思うの。自分の過去をひけらかして、それで人から感動してもらえるなんて。自分はすごく幸せだなって」
最近は動画サイトなどを利用して知名度を上げるバンドも多いが、女王蜂のライブの強烈さは生で味わってこそのもの。女王蜂に興味を持たれた方は、叶恭子も「行ってみたい」と話し、アヴちゃんが「ドラマチックな感じでビックリするかも(笑)」と語るライブを是非、直に体験してほしい。
◆『クイック・ジャパン』vol.97(8月12日発売/太田出版)
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