3月10日(土)より、東京・上野の国立科学博物館にて、インカ帝国の文明の全貌を紹介する特別展『インカ帝国展 – マチュピチュ「発見」100年』が開催される。
インカ帝国は、15世紀前半から16世紀前半にかけて南米大陸で繁栄したアンデス文明最後の国家。その国土は、最盛期には北はコロンビア、エクアドル国境地帯から南はチリ中部にまで及んだが、ピサロ率いるスペイン人征服者により滅亡させられた。インカとは「太陽の子」という意味で、本来はケチュア語で「王」「皇帝」を表す単語だったが、スペイン人により国を表す単語として用いられるようになった。
同展は、インカ帝国の始まりから領土の拡大、スペインによる征服、そして1911年、米国人探検家ハイラム・ビンガムによる空中都市・マチュピチュの「発見」まで、インカ帝国の全貌をたどる展覧会。解明半ばの不思議な紐の記号「キープ」や、アクリャ(太陽神と王のために選ばれた処女)が織ったと思われる美しい織物をはじめ、考古学、人類学、歴史学の3つの視点から、インカ帝国の王、文化、信仰、人々などに迫っている。
『インカ帝国展 – マチュピチュ「発見」100年』は、国立科学博物館(台東区上野公園7-20)にて、3月10日(土)~6月24日(日)まで開催。開館時間は9:00~17:00(金曜日は20時まで)、4月28日(土)~5月6日(日)は18時まで。休館日は月曜日(ただし3月26日、4月2日、4月30日は開館)。なお同展は、東京の後、仙台市博物館、山梨県立考古博物館、静岡県立美術館を巡回する予定となっている。
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