今や飛ぶ鳥を落とす勢いのAKB48を語る上で欠かすことのできない人物が、プロデューサーの秋元康。「AKB48の面白さは継続性」という秋元は、2月14日発売の『クイック・ジャパン』vol.100で、過去の”失敗”についてこのように語っている。
「AKBってアイドル界の中で唯一、黒歴史も歴史だと思ってるプロジェクトなんです。全然、何も否定しない。すべての出来事がないと今が成立しないから」
「AKBに恥ずかしいことなんてない」と言い切る秋元。やろうと思ったけれど無理だったら「ごめんなさい」と謝るのがAKBのやり方であり、それは公演チケットの販売方法や公演スタイルの変更、幾度にもわたる劇場の改築などに表れているという。
そして今春からは、AKBを題材としたアニメ『AKB0048』がスタートし、彼女たちはまた1つ新しい試みに取り組むことになる。テレビ出演、CM、劇場公演、コンサートetc..、どんどんと活躍の場を広げるAKBのメンバーだが、秋元はさらなる一手を考えていた。
「今度、AKB48で美術展のようなことをやろうと思っているんですよ。それは単に、みんなGoogle+でどんどん絵をアップしていてなかなか面白いから、そういうのを集めて展示しようと思ったんです」
次々とメンバーにチャンスの場を与える理由について、秋元は、
「17~8歳くらいの女の子が、それまで自分の見てきたものだけで夢を探すっていうのは、なかなか難しい。もちろん幼い頃から目標を持って目指すのはいいことだと思いますけど、でも面白いことは他にもいっぱいあるかもしれないし、あるいは『自分にはこういう才能があるんだ』と思っていたら、実は他にもっとすごい才能があったりする。それに気づくかどうかはもう、出会った人、チャンスの数で決まりますからね」
と、述べている。
◆『クイック・ジャパン』vol.100(2月14日発売/太田出版)
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