現在、公開中の映画『しあわせのパン』は、北海道の洞爺湖のほとりにある、オーベルジュ式の小さなパンカフェを舞台にした温かなお話。大泉洋と原田知世主演のこの物語は、鑑賞後に猛烈にパンが食べたくなってしまう作品だが、これ以外にも、作中にとても印象的なパンやパン屋が出てくる作品は数多く存在する。現在発売中の雑誌『ケトル』は、特集のテーマとして”パン屋”をピックアップ。パン屋好きのアナタに、パンとパン屋が出てくる映画を紹介しよう。
『魔女の宅急便』
魔女の古いしきたりに従って、親元を離れて修行の旅に出たキキの成長物語。キキが住み込みで働いたグーチョキパン店は、おそらくアニメ界で最も有名なパン屋ではないだろうか。威勢のいい笑い声が印象的な粋なおかみさん、おソノさんも素晴らしく、大きなパンがぎっしり並ぶ棚や素敵なショーウィンドウがとても印象的で、これを観てパン屋を志した人も少なくないはず。
『機動戦士ガンダムF91』
映画『逆襲のシャア』から30年後を舞台に、地球連邦軍とコスモ貴族主義を掲げるクロスボーン・バンガードとの戦いを描く。ガンダムの産みの親である冨野由悠季監督に、初代ガンダムの安彦良和のキャラデザ、大河原邦男のメカデザが再集結。主人公との恋愛模様も描かれるヒロインのセシリーの実家は、Tess Bakeryというパン屋。もっともパン屋は仮の姿なのだが・・・。
『ゴッドファーザー Part1』
シチリアからアメリカへ移住したマフィアのドン、コルレオーネファミリー3代の盛衰を描いた3部作の1作目。敵対組織により果物屋前で襲撃されたドン・コルレオーネが入院。そこに、イタリアへの送還を阻止してもらった恩義で、パン屋のエンツォが見舞いに訪れ、そのまま病院の玄関前で敵の見張り番に借り出されるというもの。ちなみにパン屋の店舗は出てきません。
この他にも、1930年公開の小津安二郎監督のサイレント作品『落第はしたけれど』は、恋人の家が近所の喫茶店兼パン屋。第二次世界大戦での硫黄島での戦いを描いた『硫黄島からの手紙』で、二宮和也が演じる西郷一等兵は、元大宮のパン屋。歴代のウルトラマンが集結した『大決戦!超ウルトラ8兄弟』では、テレビ版のウルトラマンAで北斗隊員を演じた高峰圭二が再び北斗星司役で登場し、パン屋を営んでいる。アナタはどんな作品が思い浮かびましたか?
◆ケトル VOL.05(2月15日発売/太田出版)
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