“食べるラー油”の登場により、ラー油の使用頻度や使用量は飛躍的に増えた。しかし、ラー油と言えばやはり餃子。餃子といえば「餃子の王将」。同チェーンでは、1日にラー油がどのぐらい使われているのだろうか? 京都に本社を構える王将フードサービスの広報担当者に聞いてみた。
「現在、餃子の王将は全国に622店舗あります。店内で使われる量に限ってのことですが、全店で1日に使用するラー油の量は185リットルですね」
つまりそれは500ミリリットルのペットボトル370本分。餃子の王将で1日に消費される餃子の数は平均で180万個なので、単純計算すると、餃子1個に対して約0.1ミリリットルのラー油が使われていることになる。もっとも、王将のメニューは餃子だけではなく、ラーメンや麻婆豆腐に加える人が多いのだとか。
餃子の王将のラー油は、ゴマ油と菜種油をブレンドした王将オリジナルのもの。創業時から改良が重ねられ、基本的には少し辛めを意識して、王将の餃子に最も合う味に仕上げているのだそうで、
「ラー油は消費量が多く、回転も早いですから、結果としていつでも作りたての新鮮なラー油をご提供できているのが自慢です」(広報)
という。こうした努力の甲斐もあってか、622店舗の中でもトップの売り上げを誇る「空港線豊中店」(大阪府)は、月間売り上げが5000万円に達するそうだ。
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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。