今年1月に亡くなったデザイナー・石岡瑛子が衣装を手がけた映画『白雪姫と鏡の女王』が9月14日(金)から全国公開される。
石岡瑛子は東京藝術大学を卒業後、デザイナー、アートディレクター、テレビCM・ミュージックビデオ、映画・劇場のセット・コスチュームデザイナーなどで活躍。映画『ドラキュラ』のコスチュームデザインでアカデミー賞を、マイルス・デイビスのアルバム『TUTU』のアートワークでグラミー賞を獲得したほか、ソルトレイク五輪の競技ウェア、北京五輪の開会式の衣装デザイン、オペラ『ニーベルングの指輪』、ビョークのミュージビデオ、シルク・ドゥ・ソレイユ、ブロードウェイ・ミュージカルetc…、あらゆるジャンルで高い評価を受けたが、今年1月21日、すい臓がんにより死亡した。
同作は、石岡が全面的に衣装を担当した、石岡の遺作。主演のジュリア・ロバーツやメインキャラクターはもちろん、エキストラに至るまで300着以上の衣装を石岡が手作業で作り、精巧かつ想像力に富んだ華美な衣装が、作品に大きく貢献している。
東京・銀座の「スワロフスキー銀座」では、23日まで同作の衣装展が開催されており、ジュリア・ロバーツが作中で身につけたドレスや石岡のデッサン、映画の写真パネルなどが展示されている。映画『白雪姫と鏡の女王』は9月14日(金)より、丸の内ルーブル他全国公開。
(文中敬称略)
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・映画『白雪姫と鏡の女王』公式サイト(音が出ます)
・スワロフスキー×石岡瑛子 映画「白雪姫と鏡の女王」衣裳展を銀座で開催-銀座OnLine
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