藤原一裕&井本貴史からなるお笑いコンビ・ライセンスは、今ダウンタウンがもっとも可愛がっている後輩と言われている。2001年に“前々説”の立場で『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』に参加し、前説、演者へと昇格した彼らは、言うなれば現在の浜田&松本にもっとも近い存在。「最近のダウンタウン兄さんについて語ってほしい」という『クイック・ジャパン』の要望に対し、「怒られるんちゃうかなあ……」とびくつきながらも、彼らは重い口を開いてくれた。まずは、「子供(2009年10月に長女が誕生)が生まれてだいぶ変わった」という松本について、藤原はこう語る。
「携帯にお子さんの写真、けっこう入れてはりますね。以前は、『子供かわいいですよ』って言う山崎邦正さんに、松本さんが『旅行とか連れていって泣かれたらたまらんわ』って返しはる、みたいな感じだったんですよ。それが今は『子供ってなんであんなアホなんやろうなあ』っていう入り口から喋りはって、顔はニッコニコしてはります。可愛くてしゃあないんでしょうけど、素直に言えないのが松本さん。シャイなんです」
これ以外にも、松本のことを「超がつく常識人」「世間が思ってるよりもはるかに真面目」「庶民の感覚を持ち続けている」と語る藤原。一方、浜田と「週6で会う仲」だという井本は、「怖い」というイメージの強い浜田のことをこう語る。
「世間が思ってるより怖い人じゃないですよ。優しいです。ただ、表現の仕方を知らないだけ。愛撫が強すぎるんです。浜田さんは甘噛みしてるつもりでも、一般的な尺度では本噛みなんで。そこさえ理解していただければ、実体は『すごい優しい人』です」
そこで、「叩いたりしないんですか?」と尋ねたところ、「車を蹴られたり、心臓を殴られたりとか、そんなもんです。その辺はね、浜田さんらしいな、ご愛嬌かな、と思ってます」と井本。ライセンスの2人はしばしば「ちょっと仕事を減らしてください」「若手にもチャンスをください」と言っているそうだが、そんな時だけ浜田は「いや~、もうちょっとがんばらせてぇ~」とかわいこぶるそうだ。
◆『クイック・ジャパン』vol.104(10月12日発売/太田出版)
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