1月2日(水)より、東京・両国の江戸東京博物館にて、尾張徳川家に伝わる豪華絢爛な品々を紹介する展覧会『尾張徳川家の至宝』が開催されている。
尾張徳川家は徳川将軍家に次ぐ地位を持っていた御三家(尾張徳川家、紀州徳川家、水戸徳川家)の中でも筆頭格の名門大名で、徳川家康の九男・義直(1600~1650)を初代に、名古屋城を居城とした。七代藩主宗春による積極的な自由放任政策により、華道、茶道、俳諧といった芸事が盛んになった名古屋は「芸どころ」と呼ばれ、昭和10年に開館した徳川美術館(名古屋市東区)には、徳川家康の遺品を中心に、初代義直(家康九男)以下代々の大名道具1万件余が収められている。
今回公開されるのは、徳川美術館が所蔵する尾張徳川家ゆかりの道具類のうち、太刀や鉄砲などの武具類、茶の湯・香・能などの道具類、和歌・絵画・楽器など教養に関わる品々など約230件。狩野派の代表的絵師・狩野探幽による徳川家康画像、歌人・藤原定家の自筆書状、足利義政、義昭、信長、秀吉と伝来した茶入などのほか、国宝「源氏物語絵巻」「初音の調度」も期間限定で特別公開される。
『尾張徳川家の至宝』は、2013年1月2日(水)~2013年2月24日(日)まで、江戸東京博物館 1階展示室(東京都墨田区横網1-4-1)にて開催。会場は9:30~17:30(土曜日は9:30~19:30)、休館日は月曜日(ただし、1月14日、1月21日、2月11日は開館)、2月12日(火)。入場料は一般1300円。
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【関連リンク】
・尾張徳川家の至宝-江戸東京博物館
・尾張徳川家の至宝-東京新聞
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