映画デビュー作の『高校デビュー』でいきなり堂々たるコメディエンヌぶりを披露した女優の大野いとは現役の女子高生。「外見がクールなので実年齢より大人っぽく見られがちなのかな」と語る彼女が2012年に演じた女子高生は、「裏番長」(『愛と誠』)、「男装」(『愛を歌うより俺に溺れろ!』)、「死者」(『ツナグ』)と、どれもワケありの難役だったが、器の大きさは新人の頃からケタ違いだったという。12月12日発売の『クイック・ジャパン』vol.105で、大野はこう語っている。
「『Seventeen』誌のモデルを始めた頃は、いつまで経っても現場に慣れることができませんでした。それなのにポージングの練習をするわけでもなく、そのうち出来るようになるんじゃないかなぐらいにのんびり思っていて、他のみんなが練習しているなんて考えもしなかったんですよ(笑)。1年半ぐらいしてやっと“あ、練習しなきゃダメなんだ!?”と」
「変わっているとは言われます」「マイペースなんだと思います」と自己分析する彼女。しかし、裏番長や死者などの難役を演じることで、やはり何らかの影響はなかったのだろうか?
「悲しいシーンを演じると、撮影が終わってもずっと沈んだ気分が続いて、自分の現実のことも悲しくなっちゃうのがキツくてキツくて……。役がなかなか抜けないんです。お芝居ではそれが一番大変だなと思います」
そんな彼女は、年末から年始にかけて開催されている第91回全国高校サッカー選手権大会の応援マネージャーを務めている。そのことについて尋ねると、
「不安もありましたけど、部活のマネージャーには憧れていたので、少しでも選手の皆さんの力になれたら嬉しいです。今、気になっているサッカー選手は清武(弘嗣)さん! ドキュメンタリー番組で一生懸命に努力されている姿を見てからずっと応援しています」
と答えた大野。2012年については、「私はシアワセ者だなぁと思っています。いい作品に出させてもらって、監督さんやスタッフさんや共演者の方々に“ありがとう”という気持ちでいっぱいです」と語っている。
◆『クイック・ジャパン』vol.105(12月12日発売/太田出版)
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