3月2日(土)より、東京・上野の国立西洋美術館にて、ルネッサンスを代表する画家・ラファエロ・サンツィオの大規模展『ラファエロ』展が開催される。
ラファエロ(1483~1520)はイタリア中部に生まれ、宮廷画家の父のもとで修業。ヴァチカン宮殿の壁画、当時の教皇や貴族の注文を受けた肖像画や宗教画、さらにサン・ピエトロ大聖堂の主任建築家を務めるなど、その活動は多岐にわたっていたが、37歳の若さで亡くなった。ルネッサンス絵画を完成させたラファエロの絵は、19世紀半ばまで画家にとっての絶対的な手本に。後世の画家たちに大きな影響を与えた
同展は、ヨーロッパ以外では初となるラファエロの大規模個展。ラファエロの作品は、各美術館にとって目玉となるため借用が難しく、これまで日本では大規模な展覧会が実施されたことがなかったが、今回は代表作『大公の聖母』ほか約20点の油彩と素描、さらに同時代の芸術家たちの作品や、ラファエロの原画をモチーフとしたタペストリー、版画、工芸などが展示される。
『ラファエロ』展は、2013年3月2日(土)~6月2日(日)まで、国立西洋美術館(台東区上野公園7-7)にて開催。開館時間は9:30~17:30(金曜日は9:30~20:00)、休館日は月曜(4月29日、5月6日は開館。5月7日は休館)。観覧料金は当日一般1500円。
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