『フランダースの犬』のネロに教えたい!? ルーベンス展 渋谷にて

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3月9日(土)より、東京・渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムにて、17世紀バロック期を代表する画家・ルーベンスの展覧会『ルーベンス 栄光のアントワープ工房と原点のイタリア』が開催される。

ペーテル・パウル・ルーベンス(1577~1640)は、イタリアで修業を積み、アントワープで大規模な工房を組織。当時は珍しくなかった、多くの助手を使って大作を完成させるスタイルで数々の傑作を生み出した。レンブラント、フェルメール、ベラスケス、カラバッジョらとともにバロックを代表する画家とされているルーベンスは、日本ではTVアニメ『フランダースの犬』で有名。作中で、主人公・ネロが観ることを切望したのが、アントワープの大聖堂に架けられたルーベンスの『キリスト昇架』『キリスト降架』(今回は未出品)だった。

同展は、ルーベンスのイタリア時代とアントワープの工房での活動に焦点を当てた展覧会。『ロムルスとレムスの発見』『聖母子と聖エリサベツ、幼い洗礼者ヨハネ』ほか、イタリアの影響を示す彼自身の作品、工房作品、当時人気だった専門画家との共同作品など、油彩や版画、合計約80点が展示される。

『ルーベンス 栄光のアントワープ工房と原点のイタリア』は、2013年3月9日(土)~4月21日(日)まで、Bunkamuraザ・ミュージアム(渋谷区道玄坂2-24-1)にて開催。開館時間は10:00~19:00(金・土は~21:00)、開催期間無休。なお同展はこの後、北九州市立美術館(2013年4月28日~6月16日)、新潟県立近代美術館(2013年6月29日~8月11日)を巡回する予定となっている。

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ルーベンス 栄光のアントワープ工房と原点のイタリア

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。