12月18日(土)19日(日)の両日、東京・渋谷のイメージフォーラム・シネマテークにて、映像作家・佐々木友輔の映像個展『新景カサネガフチ』が開催される。
佐々木友輔は1985年神戸生まれ、東京芸術大学大学院博士後期課程に在籍中の映像作家。高校時代に制作した映画『手紙』により、イメージフォーラムフェスティバル2003の一般公募部門大賞を17歳で受賞した彼は、その後映像表現を中心に、アートプロジェクトや舞台芸術など様々な領域を横断して活動している。2010年には、秋葉原の通り魔事件を題材にした映画『夢ばかり、眠りはない』を制作、大きな評判を呼んだ。
今回開かれる映像個展は、前作『夢ばかり、眠りはない』に続く「風景映画」の新作『新景カサネガフチ』の上映会。「郊外」をテーマとした作品を世に送り続けてきた佐々木は、この新作を
「『都市と郊外』という二項対立を越え、今や都市部にすら出現してきている郊外的な環境の上に息づいていく個々の物語を描いた映画であると同時に、おそらく記録としてはほとんど残されることのないであろう風景や風俗を捉えた、00-10年代の記録-ドキュメンタリーとしての側面も持ち合わせているのではないかと思います」
と分析し、
「郊外都市に住んでいる/住んだ経験のある方にも、そういった場所をテーマとすることに意義を見出せないという方にも、ぜひ一度観て頂きたい」
と述べている。
18日には若林幹夫(社会学者)、19日には宮台真司(社会学者)を招いてのトークショーも開催される。映像個展『新景カサネガフチ』は、渋谷のイメージフォーラム・シネマテーク(渋谷区渋谷2-10-2 渋谷駅徒歩8分)にて、12月18日、19日に開催。料金は当日700円、イメージフォーラム会員500円。タイムテーブルは以下の通りとなっている。
14:00ー『彁 ghosts ver.4』上映(130分)
17:00ートークイベント(ゲスト 18日:若林幹夫、19日:宮台真司)
18:00ー『新景カサネガフチ』上映(67分)
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