日本磁器の最高峰・鍋島焼の展覧会

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現在、東京・渋谷の戸栗美術館で、日本磁器の最高峰とも称せられる鍋島焼の展覧会『鍋島展 -献上のうつわ-』が開催されている。

鍋島焼は17世紀後半、佐賀藩の鍋島家が、同じく佐賀藩内の伊万里焼の技術を昇華させて創り出したやきもの。伊万里焼が一般的な流通品として扱われたのに対し、鍋島焼はもっぱら献上品として作られたため、市場には流通せず、最高の品質が保たれている。会場となる戸栗美術館は、旧鍋島藩の屋敷跡地に建てられており、古陶磁専門の美術館として世界的に高く評価されている。

同展では、17世紀後半の「初期鍋島」から、最盛期となる元禄時代(17世紀末~18世紀初期)の作品、さらに18世紀以降の「後期鍋島」まで約100点の作品を展示。鍋島焼の特徴である「松竹梅」や「宝尽(たからづくし)」など、祝いの意味を込めたおめでたい文様の作品が展示されている。

『鍋島展 ―献上のうつわ―』は、渋谷の戸栗美術館(渋谷区松濤1-11-3 神泉駅徒歩5分 渋谷駅徒歩15分)にて、3月27日(日)まで開催。開場は9:30~17:30、休館日は月曜日(祝日の場合、翌火曜日休館)、入場料は一般1000円、高大生700円、小中生400円となっている。期間中には、同館学芸員による展示解説も予定されているので、詳細は下記リンクにてご確認頂きたい。

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財団法人 戸栗美術館

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。