お笑いコンビの2人に毎回”相方”について語ってもらう連載「相方語り」。今回は、中高の同級生を経て、2000年4月に初舞台を踏んだオードリーの登場だ。
実は異端に見えて、とてつもなく常識人の春日と、実に普通なふりをしながら、どえらくはみ出している若林の2人からなるオードリーが生み出した”発明”が、「へへへ・・・・・・」で終わる画期的な漫才の締め。しかし、この件ついて春日はあまり覚えていないそうだ。
* * *
―多くの漫才が定番の型で終わる中、オードリーの「へへへ・・・・・・」という締めは発明かと。
春日:あれは「キサラ」というショーパブに出ていた頃でございますね。お客様が酔っていてあまりに話を聞いてくれないので、ふたりだけで面白いことをしようかという感覚があって、楽屋のノリをそのまま持ち込んでしまった。
だから春日が遅く出ていくとか、そのまま黙ったままでいるとかもあのときからで、いまの髪型も、当時、なぜか春日がものすごく日焼けしていたので、これでぴしっと髪を分けるといわゆる東南アジア人みたいになるんじゃないかしら? と思いやして。08年のM-1予選あたりはまだ七三分けではないですからね。
なので、あの締めもスゴイ発見だ! と作ったわけでもなく徐々にだと記憶しています。
―あの締めがオードリーワールドを象徴する最たるもので、「春日」の完成とともに独自のスタイルを確立したのかな、と。
春日:あー・・・・・・もしかしたら若林君は考えていたかもしれませぬな。春日は何にも考えていなかったですけれど(笑)。ご自宅で体を鍛えておりやした。
―とはいえ、最近、春日さんが若林さんの”黒さ”みたいなものをいじるような場面も見かけますが、考えてのことでは?
春日:まあ、若林君はツッコミさんでございますから世間様から見ると至極真っ当で、本人は不本意だったとは思うんですが、可愛いとか言われていたわけです。
でも、実は計算高いし、疲れたり飽きてくると攻撃的になるといった特性は誰よりも、この春日が知っていたわけで。それが徐々に知られてきたので、春日からも一歩踏み込んでみても良いかなとは思いますし、それがオードリーとしての新たなステージになるのかしらとは感じておりやす。
※Otome continue Vol.06
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