4月より放送が始まるAKB48を題材としたアニメ『AKB0048』は、AKB48、SKE48、NMB48、HKT48の中からオーディションで選抜されたメンバーが声優を担当する。2月14日発売の『クイック・ジャパン』vol.100では、原作・総監督の河森正治、シリーズ構成・脚本の岡田麿里、監督の平池芳正、プロデューサーの金子文雄の4人が対談。彼らはオーディションの様子をこう振り返る。
河森 「正直、9人もメンバーから選べるかどうかは一次オーディションまでヒヤヒヤだったよね。声の演技って本当に難しいので」
岡田 「そうですね。それに『声優をメンバーから選ぶ』っていうことだけで作品が色物っぽく見られてしまって、ガチ感が減るんじゃないかって不安もあったんです」
しかし、最初にSKEからテープが届き、予想以上の良さに驚いたという彼ら。声優志望を公言していた仲谷明香(AKB48チームA)や佐藤亜美菜(AKB48チームB)、さらにSKEのアニメ好きメンバーにより結成された”二次元同好会”の子たちが上手いのは予想通りだったが、中には審査員を驚かせた子もいたようだ。
岡田 「例えば、石田晴香(AKB48チームB)の演技を聞いた時の衝撃は大きかったですよね。彼女はちょうど一次オーディションの結果発表前に『声優になりたい』って劇場公演で言ったんですよね。演技に意思を感じていたので、ああ、やっぱりと思った」
河森 「村重杏奈(HKT48一期生)は、あの一瞬で台詞をロシア語に翻訳して喋ったんだよね(笑)。(中略)もちろんまだ13歳だし、めちゃめちゃ上手いみたいなことはないけれども、これは伸びるなっていう感触があった」
当初は岡田以外、AKBにはあまり詳しくなかったものの、今では全員がどっぷりAKBにハマっているとか。平池は、「AKBのファンにも楽しんでほしいし、アニメファンにも楽しんでほしい」と、抱負を語っている。
◆『クイック・ジャパン』vol.100(2月14日発売/太田出版)
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