松坂桃李「仕事で出逢う人たちがみんな変態なんですよね」

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昨年、NHKの朝ドラ『梅ちゃん先生』でヒロイン・堀北真希の相手役「信郎」を演じ、人気の幅を一気に広げた俳優の松坂桃李。愚直なまでに求められる役柄を演じ、いつでも穏やかな彼は、俳優という仕事をどう捉えているのだろう? 現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.105で、松坂はこう語っている。

「ネガティブに思うこと以上に、楽しいことがめちゃくちゃいっぱいあるんです、この仕事。(例えば)仕事で出逢う人たちがみんな変態なんですよね。すごく真面目な変わり者。みんな強烈だから、ちょっと仕事をしただけでも『わー! この人面白い! 好きだわー!』ってなるんです」

そういう人たちと仕事をし、自らを「変態度も何もかもまだまだ足りない」と語る松坂。すでに数々の作品で主役級の役柄を演じてきた彼だが、将来的には、どの年齢でも主役を張れるような俳優や、誰からも愛されるような俳優になりたいと思っているのだろうか?

「そうですね。それも大事なことですけど役の大小ではなく、作品の色に染まれるようになりたい。そこに存在できることを目指しています」

そして、「どんな将来をイメージしていますか?」という質問に、「誰というのはないんですけど…あ、樹木希林さんや瀬々敬久監督のように、いくつになってもチャーミングな人になりたいです」と答えた彼。瀬々監督とは『アントキノイノチ』で仕事をしたが、監督は、

「『よーい、スタート』と言ってから、食い入るようにモニターを観てる。そして、次第に号泣し出すんです。僕らの芝居を見て、泣きながらカットをかけて、ブワーっと泣きながら『もう1回!』って言うんです」

という人なのだそうで、松坂は、「泣いてる人に言われたら『わかりました!』と言うしかない(笑)。愛がある人だなって思ったし、チャーミングだなって」と、“なりたい人”について語っている。

◆『クイック・ジャパン』vol.105(12月12日発売/太田出版)

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『クイック・ジャパン』vol.105

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。