映画監督志望だった内村光良 2作目完成に「遠回りは無駄ではなかった」

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内村光良が7年ぶりにメガホンを取った映画『ボクたちの交換日記』がいよいよ明日23日から全国公開される。内村は元々映画監督を目指して日本映画学校に入学し、そこで南原清隆と出会ってお笑いの道へと進んだ経歴の持ち主。そんな彼にとって今回の経験は、「夢が叶ったような状態」だったのだろうか? 2月12日発売の『クイック・ジャパン』vol.106で、内村はこう語っている。

「そうですね。おかげさまで2作目を撮ることができました(笑)。だいぶ遠回りしちゃいましたけど、遠回りは無駄ではなかったと思っていますね。例えば20代では、この映画は撮れなかった。いろんな人生経験をしたから撮れたんじゃないかな、と」

「コメディなら撮れるだろうな、と思っていた」ものの、「依頼が来たのも縁だな」と思い、オファーを受けたという内村。内村の「コンビ名などを変えたいのだが」という申し出を、原作者の鈴木おさむは快諾したそうだが、原作を読んだ時はどんな感想を持ったのだろう?

「まずはやっぱり、交換日記をどうやって映画にすればいいんだと(笑)。全編、日記ですからね。それから面白かったのは、2人の架空の漫才コンビの話しではあるけれども、実際の芸人さんの名前がいっぱい出てくるじゃないですか。芸人ならではの細かいエピソードもすごくリアルですし、笑いとは何かコンビとは何なのかってところを、解明しようとされている」

「本を読みながら自分たちの売れない時期のことを思い出した」「『俺と南原もこうやって別れた可能性もあったのかな』と重ね合わせた部分もありました」と語る内村は、「これってつくづく男の世界の物語だなあと思ったんですよ。これは野郎の、男の世界の物語だと念頭に置いて、脚本を書いていった感じです」と、2作目の監督作品について述べている。

◆『クイック・ジャパン』vol.106(2013年2月12日発売/太田出版)

【関連リンク】
『クイック・ジャパン』vol.106

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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