マッターホルン制したイモトアヤコ「山がそこまで好きなわけじゃない」

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毎年『クイック・ジャパン』は、人気放送作家を招いて座談会を開き、昨年度のテレビについて振り返っている。今回の座談会で放送作家陣が「テレビ・オブ・ザ・イヤー2012」の大賞に選んだのが、これまでモンブラン、キリマンジャロを制覇してきたイモトアヤコが、マッターホルンを制した『世界の果てまでイッテQ!』。

「あんなにキレイなバラエティ見たことない」
「10年前なら視聴率28%は獲ってるでしょうね」
「これだけコンプライアンスが厳しい中、ああいう企画ができるのがすごい」

と、放送作家が口々に絶賛するほどの偉業を達成したイモトアヤコに、マッターホルンおよび『イッテQ』について聞いてみた。大賞受賞を伝えると「スタッフがすごいので、私はそれに乗っかっただけなんですけど……」と謙遜する彼女。あそこまでやれる原動力の源は?

「正直、山がそこまで好きなわけじゃないんです。ただもともと負けず嫌いで、目の前のことに対してはやってのけないと気が済まない性格なんですよ。そういうアスリート気質が番組に合ってたんでしょうね。ハードル高いほど燃えるんで」

オンエアされている部分は奇跡的な部分で、過去には、8時間ぐらい山登りをしてたどり着いた神社のような場所の撮影ができず、オールカットになったこともあるというイモト。その点に関しての不満は全くないそうだが、これからは『イッテQ』以外の仕事もしていきたい?

「今、『イッテQ』でやってることってキワキワのことなんで、あと数年はとことんこっちの方向を極めたいです。その後、他のことをやったら何しても振り幅になると思うんで。普通の人では手に入れられない感情を手に入れたはずだから、それをお芝居とか、別のことで活かせたらいいですよね」

最後に「イモトさんにとって『イッテQ』とは?」と尋ねると、「『イッテQ』に出たのと芸能界デビューがほぼ同時なので、珍獣ハンター歴=芸歴なんですよ。だから『全て』ですね」と答えたイモト。番組の総合演出の古立善之氏も『イッテQ』について、「イモト頼みじゃダメだと分かってるのに、相変わらずイモト頼みなんで(笑)」と語っており、近い将来、登山部企画の最終目標となるエベレストに挑む彼女の姿が拝めるかもしれない。

◆『クイック・ジャパン』vol.106(2013年2月12日発売/太田出版)

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『クイック・ジャパン』vol.106

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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