内村光良が、第1回監督作品『ピーナッツ』に次いで7年ぶりに完成させた映画『ボクたちの交換日記』が現在公開されている。同作は、鈴木おさむが売れないお笑いコンビを描いた小説『芸人交換日記』にオリジナル要素を加え、実写化されたもの。作中での2人は、夢を諦めた者と叶えた者という形で人生が分岐していくが、こうしたコンビ別れは実際多いのだろうか? 現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.106で、内村はこう語っている。
「私が見てきた中では、そういうケースが多いです。うち(マセキ芸能社)だとバカリズムも元はコンビですから。ドロンズなんてまさに、ですよね。片方がピンでお笑いの世界に残って、片方は飲食店を開いて大成功している。そっちの才能があったってことですよね、商才が。それはそれで、別れて正解だったわけだし。夢を諦めて別の夢を目指したら正解だったっていう」
「考えに考えた上での決断ならいいと思う」と述べつつも、「その先の努力が必要」と語る内村。夢を追いかけようか諦めようか迷っている若者に、彼はどんな言葉をかけるのだろう?
「夢を諦めたなら、それ以上に他で幸せにならなきゃねっていうのは思いますよね。他の道で俺は絶対成功してやるんだとか、他の夢を叶えるんだと思ってほしい。諦めないで頑張るという人には、継続は力なり、続けている以上は必ず良いことがあるんじゃないですか、と」
内村は「すごく遅咲きの人もいるわけじゃないですか」と続け、バイきんぐ、Hi-Hi、スギちゃんらの名前を列挙。「ああいうブレイクの形をみんな見ちゃったから、さらに諦めづらくなりましたよね(笑)」と、夢を諦めることの難しさについて語っている。
◆『クイック・ジャパン』vol.106(2013年2月12日発売/太田出版)
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