レオス・カラックス監督13年ぶりの新作『ホーリー・モーターズ』 – OHTABOOKSTAND

レオス・カラックス監督13年ぶりの新作『ホーリー・モーターズ』

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4月6日(土)より、『ポーラX』『ポンヌフの恋人』のレオス・カラックス監督の新作『ホーリー・モーターズ』が公開される。

リムジンに乗ってパリの街を移動しながら、11人の役柄を演じるオスカー氏。彼は運転手のセリーヌだけを友に、化粧道具や衣装を満載したリムジンでパリの街を移動し、それぞれの場所で、ある時は大企業の社長、またある時は殺し屋、物乞いの老婆や父親、怪物へと変身する。それらの人物になりきり、役を演じることを楽しむ彼の正体は? そして彼の家、家族、そして休息の場所はいったいどこにあるのだろうか……。

レオス・カラックスは(1960~)はフランス生まれ、本名アレックス・オスカー・デュポン。17歳で初の短編を撮り、83年に長編処女作『ボーイ・ミーツ・ガール』でカンヌ国際映画祭のヤング大賞を受賞した彼は、『ポンヌフの恋人』(91年)、『ポーラX』(99年)などで世界に衝撃を与えてきた。

同作は、カラックス監督自身13年ぶりとなる新作長編。長編デビュー作『ボーイ・ミーツ・ガール』から『ポンヌフの恋人』へと続く「アレックス3部作」で主人公を演じたドニ・ラヴァンが主人公・オスカーを演じた同作は、カンヌで上映されるやいなや大きな反響を呼び、「カイエ・デュ・シネマ」誌2012年度ベストワン、シカゴ国際映画祭ゴールド・ヒューゴ賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞外国語映画賞などを獲得。

男が眠りから覚めて、自らの指の鍵で映画館へと続く不思議な扉を開く──。本作のプロローグに現れるこの男をカラックス監督自らが演じる今作は、これまで以上に謎に満ちたシュルレアリスティックな仕上がりとなっており、同時に、2011年に急逝したカラックスのパートナー・カテリーナ・ゴルベワに捧げられた作品となっている。

『ホーリー・モーターズ』は、4月6日(土)より渋谷・ユーロスペースにてロードショー。他全国順次公開。

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映画『ホーリー・モーターズ』公式サイト

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。