「1つ8万円の柳行李」「風呂場で大文字」 京都の名銭湯を紹介

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4月13日発売の雑誌『ケトル』は、特集のテーマとして京都をピックアップ。「京都が大好き!」と題し、京都市内の気になるスポット、お店、食べ物、文化、風習などを紹介している。今回取り上げるのは“京都の名銭湯”。古都・京都をぶらつく前、ぶらついた後に銭湯に入れば、身も心も京都人になれること間違いなしだ。

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今日は四条で朝まで飲む! その前に、錦市場近くの「錦湯」でさっぱりしていくのはいかが? 江戸時代に建てられたいかにも「油屋」な店構えや、お寺や神社の広間のような格天井にも圧倒されるが、錦湯をオススメする最大の理由は「柳行李」に荷物を預けられるからだ。

カワヤナギの細い枝を編んで作られる柳行李は、かつては誰もが1人1つは持っていた日本の万能収納具。作るのには相当な技術と修練を要するためか、現在京都では作られなくなってしまったが、実は何十年も前の古いものほど長持ちするそうで、錦湯では1つ8万円もする柳行李に荷物を預けることができる。

一方、数々の名銭湯を擁する京都において唯一、朝から開いている銭湯が、京都のシンボル・京都タワーの地下3階にある「京都タワー大浴場~yuu~」。京都タワーホテル脇の階段で地下3階まで降り、床屋を横目に暖簾をくぐると、大浴場がおでましする。

朝から開いているこちらの湯は、夜行バスで到着した旅の朝も、宿酔のダメな朝も、出張ビジネスマンの勝負の朝も、42度の熱いお湯がシャキッとさせてくれること間違いなし。しかも手足を伸ばして見上げれば、影絵の五重塔に大文字、さらに京都タワーも…。一般的には「銭湯といえば富士山」が常識だが、京都に行ったら「朝からお風呂で大文字」というプランもアリだろう。

「錦湯」 京都市中京区堺町通錦小路下ル八百屋町535
「京都タワー大浴場~yuu~」 京都市下京区烏丸通七条下ル東塩小路町721-1 B3F

◆ケトル VOL.12(2013年4月13日発売/太田出版)

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ケトル VOL.12

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。