福島出身シンガーソングライター・片平里菜 「福島はまったりしてて良い」

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2011年に開催されたロック・フェスティバル「閃光ライオット」で、一躍注目を浴びた片平里菜のメジャーファーストシングル『夏の夜』が8月7日に発売される。閃光ライオットでの審査員特別賞受賞から2年を経て、ついに待望のメジャーシングルを発売する彼女。現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.108で、片平はデビュー曲についてこのように語っている。

「当たり前ですけど、デビュー・シングルは一生に一度しか出せないので、『特別な曲にしたいな』と思っていて。そうなると、やっぱり、この曲が自分の原点っていうか、いちばん相応しいかなって」

高校3年生の夏休みの終わり頃に書いたというこの曲は、「それまでも、遊びではつくっていて、でも、ここまで形になったのは初めてかな」という大切な曲。タイトル通り、まさに真夏に発売されるこの曲だが、歌詞にはどのような意味が込められているのだろう?

「曲をつくり始めたばかりの頃は、どうしても、良いものをつくろうとか、格好良いものをつくろうとか構えてしまっていて、そのせいで上手く出来なかったんですけど、『夏の夜』は、ほんと、自然に出てきた曲で」

そんな彼女は、現在も生まれ故郷の福島県福島市に住み、音楽活動をしている。今回のシングルには、東京から福島に帰る車中で、故郷に思いを馳せている『Come Back Home』という曲も収録されているが、この曲は、カントリーっぽい曲をつくりたくて、「それなら、やっぱり、田舎について歌うのがいいかな」と思って、歌詞を書いたのだとか。

仕事で頻繁に東京に行くようになった彼女は、「福島の良さがようやく見えてきた」「昔は悪いところばっかり見えてた」そうだが、今では「(福島は)まったりしてて良いな」と感じているらしく、ツアーを回った後に、福島でライブをやった時には「ああ、やっぱり、ここがホームだな」と思ったそうだ。

◆『クイック・ジャパン』vol.108(2013年6月12日発売/太田出版)

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『クイック・ジャパン』vol.108

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。