9月14日と15日の2日間、千葉県の袖ケ浦海浜公園で開かれた氣志團主催のロックフェス『氣志團万博2013』は、一時土砂降りの雨に襲われるなか、大成功のうちに幕を閉じた。ももいろクローバーZや私立恵比寿中学といったアイドルから、マキシマム ザ ホルモン、VAMPS、黒夢まで、幅広いジャンルのアーティストが集ったこのフェスの開催に尽力したのが、氣志團のリーダー・綾小路翔。10月12日発売の『クイック・ジャパン』vol.110で綾小路は、イベントをこのように振り返っている。
「ここ何年もみんなが『ヤバい、ヤバい』と言い続けている音楽業界で、『何かをしていかないと何も変わらない』と思って去年から始めたのが、今のかたちの氣志團万博で。去年は自分たちの15周年記念っていうこともあったけど、それをやってみて思ったのは、今、こういうことは氣志團にしかできないのかもしれないなってことで。その確信は、今年でさらに強くなりました」
色々なアーティストのファンがステージを見て1つになり、バックヤードでは、普段絶対に交流しないようなアーティスト同志が交流している様子を「美しい」と表現した綾小路。ただ、「人気者を集めて一儲けしているのでは?」という“疑惑”を、彼は強く否定する。
「いーや、もぉー、全然っ! めちゃめちゃな大赤字ですよ。『これをどう埋めていく?』という話し合いを今日もしてきたばっかりで。たまにね『1万円は高い』とか言われたりするんですよ、チケットのことで。もう本音としてはね、『倍ほしいわ、こっちは!』と思うんですけど(笑)。まぁ、これに関しては、いろいろと協賛を集めるために、自分自身がもっともっと動かないといけないっていう反省点があるんですけどね」
「アーティストの人にももっと観に来て欲しいですね。『これだったら俺たち出てやってもいいぞ』ってきっと思ってもらえるはずだから」と語る綾小路。実際、今年のバックヤードにはAKB48の小嶋陽菜が来て、「何で私たちを呼んでくんなかったの?」と言ったそうで、綾小路は、「言ったな? 来年はAKBに乗り出すぞ!」と言い返したそうだ。
◆『クイック・ジャパン』vol.110(2013年10月12日発売/太田出版)
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