ロリータ・ファッションに身を包んだ夢見る少女がピンクのテディベアと合体し、全身ピンクのヒーロー「ヌイグルマー」として無数のゾンビと対決──1月25日に公開される映画『ヌイグルマーZ』は、まさに中川翔子の世界観そのものだ。実際、「この業界に入るきっかけも、いつか変身ヒーローになりたいと思ったから」と語る彼女。現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.111で、中川は映画についてこのように語っている。
「20代前半の私は、悩んでばかりだった10代の自分にフタをしていました。だけどヌイグルマーのお陰で、あの頃積み重ねていたもの、好きなものへ没頭する気持ちや熱さが糧になり経験値になって自分を支えていたんだと気付くことができました」
ヒーローに憧れ、毎日のように自分の部屋で変身ポーズを繰り返していたという中川は、この映画によってその“黒歴史”と和解できたそうだが、彼女が求めるヒーロー像とは、一体どのようなものなのだろう?
「ヌイグルマーがピンのヒーローっていうのもキーワードで。実はギャバン(宇宙刑事ギャバン)を思っていました。ギャバンって他の戦隊物よりも、1人で背負うものの重さがすごい。地球を1人で背負ってる。強い、格好良いのはもちろん、哀愁もあってこそヒーローだと思うので、ヌイグルマーではちょっと影のある感じをどこかに出したかったです」
アニメや特撮が好きだと言い続けてきた彼女にとって、『ヌイグルマーZ』はいわば夢が叶った作品。中川は、同作について、「大人になってからも大人になりきれてなくて、心に思春期をこじらせたまま、過去の傷が癒えきらないまま今を過ごしていて。ヌイグルマーはそんなみんなのための映画」と語っている。
◆『クイック・ジャパン』vol.111(2013年12月12日発売/太田出版)
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