でんぱ組.inc 「泣きながら自分の過去を語る」ライブ演出で大成長

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秋葉原を中心に活動し、メンバーがアニメやゲームといったオタク系の趣味を持つことで知られるアイドルグループ「でんぱ組.inc」が、5月6日に日本武道館で単独公演を行うことが明らかになった。昨年は、メンバー自身のいじめやひきこもり体験を歌ったシングル『W.W.D』で話題を集めたでんぱ組.incだが、彼女たちにとって2013年はどんな年だったのだろう? 現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.111で、メンバーはこのように語っている。

成瀬瑛美 「最近はあまり家にいないことが多くなりましたね。以前は、ほぼ東京都内で活動していたんですけど、2013年の頭には全国6か所ツアーもやりましたし、海外にも行ってます。それ以前は、地方に行く場合も大阪とか名古屋などの限られた場所だけだったし、インストアイベントなどが中心でした。冷蔵庫の中身をチェックして、何日までは帰らないから処分しなきゃって焦ります(笑)」

古川未鈴 「玄関先にカートが常に置いてあって、詰め替えて出かけるだけ、みたいなことが多いですね」

これ以外にも、「海外に行くだなんて思ってなかった」(夢眠ねむ)、「家電製品のコンセントを抜いておくようになりますね(笑)」(最上もが)と、様々な表現で多忙ぶりを語る彼女たち。そのように忙しくなったのは、何がきっかけだったのだろう?

夢眠 「きっかけは『W.W.D』っていうシングルが出たことが大きいと言われるんですけど、たしかに私たちを見つけてもらえるきっかけにはなったかもしれません。それまでは『秋葉原のよくわからないアイドル』だったのが、どういうバックボーンを持った子たちなんだ、と思ってもらえるようになった気がします」

相沢梨紗 「1月のツアーで『W.W.D』を歌った時にやった演出が、きっかけとして大きかったと思います。歌い出す前に全国6か所それぞれ別のメンバーが、泣きながら自分の過去を語るっていうもので。(中略)過去にこういうことがあって、自分が克服しなきゃいけない部分はここだよね、っていうのを話して見つめ直したんです」

こうした演出に対し、古川は「ある意味ファンの人を置き去りにしている」「最初は嫌でした(笑)」と思ったそうだが、「それがちゃんとできたからこそ、自信になったな」との感想も披露。「いじめ」「引きこもり」「ゲーセン」「中二病」といった単語が次々と登場する『W.W.D』は、間違いなく彼女たちにとって、特別な曲になったようだ。

◆『クイック・ジャパン』vol.111(2013年12月12日発売/太田出版)

【関連リンク】
『クイック・ジャパン』vol.111

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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