2012年に急逝した漫画家・土田世紀の全原画1万8000枚を展示

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5月31日(土)より、京都市中京区の「京都国際マンガミュージアム」にて、2012年に急逝した漫画家・土田世紀を振り返る展覧会『土田世紀全原画展―43年、18,000枚。』が開催される。

1969年に秋田県で生まれた土田世紀は、17歳の時に『未成年』で漫画家としてデビューし、『俺節』『編集王』『同じ月を見ている』など、数々のヒット作を執筆。『同じ月を見ている』は、99年に文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞し、05年に実写映画化された。

時代に流されないテーマ選びやストレートなセリフ、優れた画力により「天才」の名をほしいままにした土田だったが、肝硬変により12年4月に43歳の若さで急逝。担当編集者によれば、水谷修のベストセラーを漫画化した『夜回り先生』を、急逝する直前まで執筆していたという。

会場では、デビュー前に描かれた未発表作をはじめ、男たちのやり場のない青春の猛りを大胆かつ繊細に描いた初期、ヒット作を連発するようになり、膨大なページを量産した多忙期、他者や自然との関係をダイナミックかつ静謐な世界観で描いた充実期など、これまでに発見されている土田の全原画およそ1万8000枚を展示。さらに松本大洋、高橋よしひろ、矢口高雄ら、土田の作品に共鳴した漫画家によるトリビュート作品も展示される。

『土田世紀全原画展―43年、18,000枚。』は、2014年5月31日(土)~8月31日(日)まで、京都国際マンガミュージアム(京都市中京区烏丸通御池上ル 京都市営地下鉄「烏丸御池駅」徒歩2分)にて開催。開場時間は10:00~18:00。休館日は水曜(7月10日~8月31日は無休)。入場料は800円。(文中敬称略)

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京都国際マンガミュージアム

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。