ネットの動画で人気を集めていたボーカリスト・天月(あまつき)のメジャーデビューアルバム『Hello,World!』が7月16日に発売された。このアルバムタイトルにはどのような意味が込められているのだろう? 現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.115で、天月はこのように語っている。
「このタイトルはインディーズの1枚目のタイトル候補として考えていたのですが、結局使わなかったんです。そのときは単に『初めてのCD』としての意味しかなかった。でも自分の中で溜めていたら、同じ言葉にいろんな意味が増えていって、聴いてくれる『あなた』の世界への挨拶になった感じですね」
アルバム全体にイメージの広さと奥行きが感じられ、曲のタイトルや歌詞、サウンドに一体感が感じられるこの作品。歌詞では、呼びかける言葉が何度も繰り返されるのが印象的だが、これは意図的に行われたものなのだろうか?
「僕自身としては新しい領域に飛び出していくのもかもしれないけれど、その先にいるのはこれまで聴いて、支えてくれた『あなた』なので、その『あなた』のいる世界へ向けた言葉なんです。自分を引っ張りあげてくれたひとたちへの気持ちから、呼びかけが多くなったのではないでしょうか」
もともとネットで絶大な人気を博してきた天月は、
「本当にやりたいこともなかった中で、いろんな人の人生に1ミリでも関わることができるのなら、自分を救ってくれたひとたちの力になって一生かけて返していきたい。そうすることが僕の楽しみでもあるとわかったので」
と述べており、リスナーへの愛情を「いつも直球です。ストレートしか投げられないので」と、得意の野球で表現している。
◆『クイック・ジャパン』vol.115(2014年8月11日発売/太田出版)
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