未来のクルマは電気自動車になると言われていますが、タイムトラベルがテーマの映画『BACK TO THE FUTURE』(以下『BTTF』)のタイムマシンで有名なデロリアンが、実はすでに電気自動車になっているのをご存知でしょうか?
開発を手がけたのは、日本EVクラブ広島支部代表の藤井智康さん。もちろん『BTTF』ファンの藤井さんは、2007年に事故で動かなくなったデロリアンを譲り受けた際に、末永く使える車にするためEV化することに。ウェブ上で募った有志らと1年がかりで完成させました。デロリアン社のDMC-12は世界で9000台しか製造されていない幻の車。そのためEVデロリアンの開発には、マツダOBのエンジニアなど総勢15人が関わりました。
「電気自動車にした結果、パワーユニットの部品点数が100分の1になった」と藤井さん。電費(燃費)は1キロ2円で、ガソリン車の5分の1という低コストぶり。一度の充電で平地換算50キロの走行が可能で、CO2削減のPR車としても活躍しているそうです。
『BTTF』のPart2 でデロリアンが向かった2015年10月21日はもうすぐ。藤井さんたちもそのXデーに向けて、バイオマスや再生可能エネルギーで発電する、より高性能な仕組みづくりに奮闘中だとか。藤井さんは今年用のEVデロリアンカレンダーまで制作。日付の下にはXデーまでのカウントダウンも表示されているそうです。
◆ケトル VOL.24(2015年4月15日発売)
【関連リンク】
・ケトル VOL.24
【関連リンク】
・BTTF2で描かれた2015年 登場したテクノロジーの実現度は?
・マーティとドクはなぜ親友に? BTTF脚本家が明かした2人の出会い
・バナナの皮とアルミ缶でデロリアンは動く? 科学的に考察
・頭をぶつけてアイデアがひらめくことは本当にある?