司会で引っ張りだこの東野幸治(48) 自らの引退は「70歳ですかね」

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『クイック・ジャパン』は毎年、人気放送作家を招いて座談会を開き、その年のテレビ界について振り返っている。2015年を語る座談会で、放送作家陣が「パーソン・オブ・ザ・イヤー2015」に選んだのが東野幸治。司会として多くの番組を仕切り、最近ではキャスター的な仕事も増えた東野だが、彼自身はその状況をどう思っているだろう? 現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.123で、東野はこう語っている。

「分かんないもんですね、人生。2年前ぐらいから『ワイドナショー』や大阪の番組がダダダっと増えて、こんな仕事するとは思ってなかったです。大体、48歳になると楽しい仕事回ってこないでしょ(笑)。純粋なバラエティ番組もなくなってきて、テレビ出たかったら情報番組やるか、舞台で芸人としてやるか、突きつけられてる感じですよ。もちろん楽しいんですけど、一方で『あれ? こんな感じなっていくんや…』はありますね」

「交友関係は広くないし、ドラマに出たいという野心もない」と、率直に語る東野。本人も言うように、最近は大阪の仕事も多くなっているが、東京と大阪で入るスイッチが何か違うのだろうか?

「そこまで意識してないです。ただ大阪は予算もないし、規模も大きくはない分、好き勝手やれるよさはありますね。芸能レポーターも東京と大阪で言ってること違うんで。でも最近、ネットニュースの存在で、東京の事務所の方も徐々に気づきだしたんじゃないですか? これ以上気づいたら怖いですよ(笑)」

このように仕事を楽しみ、なおかつ成功を収めている東野。そんな彼が“自分の線引き”を考えることはあるのだろうか?

「70歳ですかね。だんだん仕事なくなって、大阪帰って、ちまちま文句言うてるんじゃないですか。でもそうやってスライドしていった方がいいような気はするんです。実際、2~3年前よりオードリー若林君の番組が増えたり、(バナナマンの)設楽さんが帯番組やってたり、ちょっとずつスライドしてますもんね。それは自然の流れで、そこに抗うのはムリですよ」

その中でも「70歳までテレビの仕事やってたら楽しいなーという感じ」と語る東野。現在彼は48歳なので、まだ当分の間、彼の姿を楽しめそうだ。

◆『クイック・ジャパン』vol.123(2015年12月10日発売/太田出版)

【関連リンク】
『クイック・ジャパン』vol.122

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。