シャーロック・ホームズに学ぶ仕事がうまくいかない時、辛い時の仕事術

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就職・転職・転勤・異動……4月から新たな場所で働いている人は多いはず。しかし世界的な名探偵・シャーロック・ホームズは、「いつでもぶれない己の哲学」を持つことの大切さを、作品の中で繰り返し述べています。そんな彼が作中で披露した仕事に関する名言をいくつか紹介しましょう。

【名言 その1】
「僕には仕事そのものが報酬ですよ」(『ノーウッドの建築士』)

難事件を解決した時でも、目立つことを嫌い、自分の名を表に出すことを辞退しがちなホームズ。「自分が事件を解決したことを公言しなくてもいいのか?」と問われたとき、ホームズが答えるのがこの一言でした。名誉やお金に惑わされず、純粋に全力投球で仕事を楽しみ続けるこの姿勢こそが、ホームズが一流の仕事人であり続ける秘訣なのです。

【名言 その2】
「経験は間接的に役立つものです。それをただ言葉にして話しさえすれば、今後一生あなたはすばらしく面白い人だという名声が得られるのです」(『技師の親指』)

事件解決後、報酬ばかりか親指までも失ってしまった技師が不運を嘆くシーンで、彼を慰めるときにホームズが言ったのがこの言葉。一見、自分の利益にならず、デメリットばかりだった仕事も、長い目で見れば“ネタ”になる。仕事で泣きそうなほど辛い目に遭ったときは、この言葉を思い出して、山場を乗り切りましょう。

【名言 その3】
「とぼしい材料で頭を酷使するのは、エンジンを空転さすようなものだ。破裂してこなごなになってしまうのが落ちだ。海の空気と日光、それに忍耐だ──そうすれば何とかなる」(『悪魔の足』)

どうしても捜査がうまくいかないとき、ホームズは下手に動かず、捜査の材料が集まるまで待つこともあります。散歩をしたり、ワトスンと話したりと、一見無意味な時間を過ごした後、ふっと事件が繋がる瞬間がある。困ったときこそムダなことをして視点を切り替えるのが、実は最大の解決策なのかもしれません。

◆ケトル VOL.29(2016年2月12日発売)

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。