いま話題のBABYMETALを語る際、まずその対象になるのは“前に立つ3人”だが、それを支える演奏陣(=神バンド)なくしてこの快進撃はあり得ない。ギタリスト・音楽評論家として活躍するマーティ・フリードマンは、神バンドについてどう見ているのか? 現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.125で、マーティは“ギターの神”についてこのように語っている。
「ギターの神は非常に華があります。パフォーマンスもすごく派手でパワフルだし、本当に理想的ですね。もしあの神さまがいなかったら、神バンドは本当にソンすると思います。ほかの神々3人のバックに徹するときもあれば、ギターがメインになる場面もありますよね。つまり、その時々の立場をうまく使えるギタリストなんです」
「演奏には本当に感動します。海外を見渡しても、そうそういない」と、自身と“同業者”のギターの神を絶賛するマーティ。他のパートについても、「一人ひとりのセンスとプロデュース力が素晴らしい」と語る彼だが、神バンドにはどんな特徴があるのか?
「BABYMETALの曲づくりと演奏は、超A級です。コンセプトや彼女たちのボーカルをいったん抜きにしても、サウンドが本当に素晴らしい。だから、BABYMETALは海外のどんなメタル・バンドと並んでも大丈夫なんです」
技巧派のギタリストとして世界中のヘヴィメタルファンを熱狂させてきたマーティは、
「もし彼らが“平均的に見て、なかなか良いヘヴィメタル・バンド”だったら、BABYMETALがここまで注目されることはなかったと思います」
と、断言。ついついボーカルばかりが注目されがちなBABYMETALだが、演奏にも注目してみると、また新たな魅力を発見できそうだ。
◆『クイック・ジャパン』vol.125(2016年4月22日発売/太田出版)
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