いま最も注目のアーティスト・水曜日のカンパネラが6月にメジャーデビューEP『UMA』を発売した。すでにインディーズでは何枚もアルバムを発表してきた水曜日のカンパネラだが、メジャーデビュー作はどのような作品に仕上がったのか? 現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.126で、コムアイはこのように語っている。
「攻めちゃいましたね。自分が持ち合わせる切り札の中でも『今コレでしょ!』っていうものだから。正直、J-POPにするために、もっとうまい化学反応のさせ方もあったと思う。今回はものすごい音源が送られてきて、そのパワーに押し流されながら一緒にやった感じだから。『バク』の空間の歪みっぷりとか、私は世の中に出るべきだと思うけど」
インディーズシーンでは絶大な人気を誇り、著名人のファンも多い水曜日のカンパネラ。ボーカルのコムアイは、この春に大学を卒業したばかりの24歳だが、これからどのような方向に向かって行きたいのか?
「今は若いし世の中に甘やかされてそれなりでいられるけど、これからいい作品をいっぱい生みたいです。あちこちで、形を変えながら人を感動させたりびっくりさせたり、美しい瞬間をいっぱい見せたいです。だから、映画もアートもお店も、なんでも思いついたことやりたい。その中で、これはタブーだから出来ない、というのがないのが水曜日のカンパネラの良いところなので、そのバランスを守っていきたいです」
「ライブで鹿を解体」など、破天荒なエピソードばかりがとかく話題になりがちな水曜日のカンパネラだが、そのあたりについても、
「今は、世の中の人たちにはやりたいようにやっているようにしか見えていないんだと思うんですけど、その時その時で自分で設けたハードルを楽しみながらこなしていきたい」
と、冷静に捉えることができているよう。その独創性は群を抜いているだけに、大ブレイクはもはや必至の状況のようだ。
◆『クイック・ジャパン』vol.126(2016年6月23日発売/太田出版)
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