今年2月2日の放送で40周年を迎えた『徹子の部屋』。“日本のお昼の顔”として、放送開始からほとんど変わらないスタイルで続いている同番組ですが、なぜこれほどの長寿番組となったのでしょうか? 黒柳徹子さんはこう語っています。
「まずこの番組が好きだというのがあります。今日はどういうお話になるだろうと、収録に来るのが楽しいんです。『徹子の部屋』はスリルがありますよね。実際にどんな方かわからない相手との真剣勝負というか」
「毎日違う人にお会いするので、飽きるということがないんです」という黒柳さん。『徹子の部屋』では、芸人さんへの“無茶振り”が話題で、その様子はしばしば「マイペースな司会ぶり」と評されますが、黒柳さんは、決して自分の好きに話しているわけではありません。「75%は視聴者の方が知りたいことを聞いている」と語るように、テレビを観ている人々にゲストをわかりやすく紹介しようと常に気を配っています。
黒柳さんによれば、ゲストと会ってみて、洋服や態度などに面白いところがあった場合、唐突にそのことについて尋ねることはあるものの、「最初は常識的なことからうかがって、その方が気持ちよくお話できる状態に持っていくのが、大切なこと」と思っているのだそう。無茶振りの数々も、あくまでもゲストの魅力を引き出そうとした結果なのです。
◆ケトル VOL.31(2016年6月14日発売)
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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。