アニメ界最高のアイドル「クリィミーマミ」 デビュー曲もVIP待遇だった

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今年は、東映魔女っ子シリーズの第1作目『魔法使いサリー』の放送開始から50年。以降、『魔女っ子メグちゃん』『花の子ルンルン』『魔法のプリンセス ミンキーモモ』など、数々の魔法少女アニメが女の子たちの心を鷲づかみにしてきましたが、魔法少女界を代表するアイドルといえば、やはり『魔法の天使 クリィミーマミ』のマミでしょう。

スタジオぴえろ初のオリジナルTVアニメである同作は、主人公の森沢優が魔法の力で人気アイドル・クリィミーマミに変身するというストーリー。1980年代アイドルブーム真っ只中に生まれた人気作は、AKBの「ぱるる」こと島崎遥香さんをはじめ、アイドル界にもファンが多い作品です。そんなアイドル・オブ・アイドルのマミには、当時の音楽界で活躍していた重要人物たちが関わっています。

「男の子とちがう女の子って好きと嫌いだけで普通がないの」という乙女心の真諦をついた歌詞で始まる同作のオープニング曲でマミのデビュー曲『デリケートに好きして』、そしてエンディング曲『パジャマのままで』を編曲したのは、松田聖子さんの『SWEET MEMORIES』を作曲した大村雅朗さん。作曲以外にも松田さんの多くの作品で作曲・編曲を担当し、アイドルのほか、佐野元春さん、渡辺美里さんなど、大物ミュージシャンたちの楽曲制作に携わっています。

また、作詞・作曲の古田喜昭さんも、『ときめきトゥナイト』『パーマン』のテーマを手がけた名作家。さらに、優とマミの声優を担当し、曲も歌っている太田貴子さんは、伝説のオーディション番組『スター誕生!』(日本テレビ系)出身の新人アイドルだったわけですから、マミという存在は当時のスターたちが集合して生まれた最高のスーパーアイドルだたっということ。まさにスター誕生!だったのです。

◆ケトル VOL.32(2016年8月12日発売)

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。