友達とのお揃いファッション ルーツは「魔法少女モノ」にアリ?

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昨今、友達同士で全身おそろいのファッションを身にまとう“ニコイチ女子”が増えていますが、そのルーツは「魔法少女作品」にあるのかもしれません。なぜなら1990年代以降に登場するグループ系魔法少女作品において、少女たちの結束に一役買っているのがこうした「おそろいのアイテム」なのです。

たとえば、『魔法少女まどか☆マギカ』では、1回目の時間遡行で過去に戻ったほむらが、転校初日に魔法少女アイテムであるソウルジェムの指輪を見せて、まどかたちに「自分が魔法少女であること」を伝えます。結果、その日のお昼休みには、ほかのメンバーとも見事に打ち解け、仲良くなっていました。

また、『おジャ魔女どれみ』の瀬川おんぷは、オーディションのときに魔女の見習い服とクルールポロンを身にまとって登場したことで、ほかのおジャ魔女たちは、「この子も魔女見習いだ!」と気づきます。

スポーツのユニフォームのように、同じ服やアイテムを身につけるだけでも、チームの結束は自然と高まるもの。また、それが乙女度満点のキラキラアイテムならば、テンションもより一層上がります。思い切っておそろいのアイテムを渡してみて、相手が受け入れてくれたら、それは「仲間」と認定された証拠かもしれません。

◆ケトル VOL.32(2016年8月12日発売)

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。