写真集「アメリカンズ」で知られ、11月9日に92歳の誕生日を迎えた写真界の巨匠・ロバート・フランクの人生と、彼が見つめた時代を描く初のドキュメンタリー『アメリカンズ ロバート・フランクの写した時代』が来年4月に公開される。
ロバート・フランクは1924年11月9日、スイスのチューリッヒに生まれ、1947年に渡米。自作のポートフォリオが認められて「ハーパーズ バザー」や「ヴォーグ」でファッション写真を、「フォーチュン」等でフォトジャーナリズム作品を発表し、1955年にグッケンハイム財団の奨学金を受けて、アメリカ全土を旅して撮影を行った。
その集大成として1958年にフランスで出版したのが「Les Americains」で、翌年にはアメリカでも「The Americans」として出版された。「アメリカンズ」は、『路上』で知られる作家のジャック・ケルアックの序文で飾られ、1960年代以降のアメリカの写真・アート界に大きな衝撃を与えた。本作はそんなロバート・フランクの人生と彼が見つめた時代を、膨大で貴重な写真や映像とともに、フランクとともに旅をするように綴っている。
『アメリカンズ ロバート・フランクの写した時代』は、2017年4月よりBunkamuraル・シネマほか全国順次公開。さらに11月11日~24日には、ロバート・フランクがアートブックなどを手掛け、映画『世界一美しい本を作る男』で知られるシュタイデル社(独)の創業者・ゲルハルト・シュタイデルとともに企画した自身の活動を振り返る展示会が、東京芸術大学大学美術館 陳列館で開催される。入場料は無料。
※画像 (C)Photo of Robert Frank by Lisa Rinzler, copyright Assemblage Films LLC
【関連リンク】
・Robert Frank: Books and Films, 1947-2016 in Tokyo
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