もう数か月で2016年も終わり。そろそろ年賀状を書かなくてはいけない季節がやってきました。2017年の干支は酉。鳥の性格にあやかって、新年の宣言をしてみるというのはいかがでしょうか。東武動物公園の飼育員さんに、イチオシの鳥を聞いてみました。まず、「来年こそ恋に生きるぞ!」という人はタンチョウヅル。
「彼らの求愛ダンスは美しくて、見とれてしまうほど。本当に好きな者同士で踊っているんだなあと感じますよ」
タンチョウヅルは、相手が先に死んでも、その場をなかなか離れないことがあるそうです。また、フンボルトペンギンは生涯ペアが変わらないので、結婚の報告には最適。幸せな家庭を築く宣言にはもってこいです。
今年はちょっと1人で頑張りすぎたなあ、という人にはハリスホークがおすすめです。孤独な狩人のようにみえますが、飼育員さんいわく、「ハリスホークは仲間と連携して上手に獲物を狩ります。彼らの狩猟はチームワークがなせる業です」とのことです。
ここで動物写真家の寺島由里佳さんに、鳥をうまく撮影するコツを聞いてみました。
「撮影のコツは3つ。1つはとにかく待つこと。いつ魅力的な動きをするかが読めないので、カメラを構えて忍耐強く待つことが大事です。2つ目は、餌を食べる瞬間をおさえること。食事中は大きなアクションが見られます。最後は情報収集。よく来ている常連さんに動物の習性を聞いたり、飼育員さんに餌の時間を聞いたりすることで、最適なシャッターチャンスに出会えます」
さあ、年末までに動物園に行って、心機一転のヒントをくれる動物を探してみませんか?
◆ケトル VOL.33(2016年10月14日発売)
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