米国防総省が立案 「対ゾンビ作戦」の内容は災害にも役立つ

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ここ最近、ハロウィンの仮装で人気なのがゾンビ。けれども、もし現実に本当にゾンビが襲撃してきたら? その妄想にもっと具体性が欲しいなら、米国防総省が立案した防衛プランが役立ちます。その名も「CONOP8888」。ゾンビ襲来に対する大規模な軍事作戦です。

この文書は決して面白半分で作られたものではなく、本来は米軍の極秘資料であったほど大真面目なもの。文書には、ゾンビ襲来の状況を細かく設定し、事態のフェーズごとに各部隊が何をすべきかが明確に記されています。

ゾンビの種類、誕生の仕方や倒し方も具体的に解説。襲来の際は病院や発電所を守ること、感染者を速やかに隔離すること、水や食物などの物流を維持することなど、全31ページの隅々にまで米軍の本気が滲んでいます。

実はこの文書は本当にゾンビ襲来を想定したものではなく、「軍事計画や治安・秩序の基本概念を学ぶ」ための訓練用に作られた架空のシナリオなのですが、そのシミュレーションの細かさは今後すべてのゾンビ作品製作のガイドになりそうなレベル。この資料はWEBで公開されているので、ゾンビ襲来妄想のディテールを追求したい方はぜひご一読ください。

軍隊ではなく一般市民が実践できるゾンビ対策法も誕生しています。イリノイ州では2017年2月に「10月をゾンビ準備月間とする」という決議が採択されました。ゾンビ襲来に備えて食料や水、薬を備蓄する、ご近所さんと緊急時の連携を築いておくと準備をすることが、すなわち自然災害に備えることになるとして提案されたもの。これなら楽しく(?)災害対策を進めることができそう。ゾンビからは、まさに生きるための術を学べるのです。

◆ケトル VOL.38(2017年8月16日発売)

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ケトル VOL.38

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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