映画の主演や紅白歌合戦出場など、幅広く活躍する大原櫻子が今年5月、舞台『Little Voice(リトル・ヴォイス)』で初主演・座長を務めた。大原は本格デビューから約4年しか経っておらず、年齢もまだ21歳。一番前に立つプレッシャーは感じていないのだろうか? 現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.133で、大原はこう語っている。
「スタッフさんもバンドメンバーも、いろんな人が一緒に舞台を作っているので、ある意味連帯責任だと思っています(笑)。『大原櫻子』という名前が表には出ていますけど、私は一部でしかないんです。ひとりではなんにもできないですし、影響を与えられるほどの自信は正直、ありません。スタッフさんも含めて、みんなで協力して、ひとつの作品を作り上げていると思うので、責任感を抱え込みすぎないようにしています」
良い意味で肩の力が抜けている様子の大原。女優と歌手という二足のわらじを履く彼女だが、ずばりこれからどちらの方向に進んでいきたいのだろう?
「想像していなかった歌手活動からはじまり、だんだん憧れの世界に近付いていて、不思議なご縁は感じています。舞台に挑戦できたことは新しい世界を知ることにつながって、うれしかったです。でも、映画にも出演したいですし、音楽も続けたくて、いろんな経験は積みたいですが、お芝居と歌というふたつの軸はぶれずに持ち続けていきたいですね。どちらも手を抜きたくないですし、これからも勉強して頑張っていきたいです」
このような話しを聞くと、非常にストイックに映る大原だが、実際は「日常生活は省エネで生きていて、すごく適当」で「あまり先のことは考えない性格」なのだそう。大きな目標を定めつつも、目の前のことに自然体で臨む姿勢が、成功を呼び込む原動力になっているようだ。
◆『クイック・ジャパン』vol.133(2017年8月24日発売/太田出版)
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